ビジネスマンの父より息子への30通の手紙    新潮文庫ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫
著者:G.キングスレイ ウォード
販売元:新潮社
発売日:1994-04-01
おすすめ度:4.5
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自分の跡継ぎである息子に当てた手紙の数々。入社してから父親が退職するまでの間の息子の成長の記録でもあり、父親がすべてのノウハウを託そうとしたビジネス指南書でもある。父親は二度も心臓の手術を行ったとのことなので、遺書としての一面もあったのだろう。

有益なビジネスノウハウと親子愛が同時に流れ込んでくるこの感覚は、なんとも形容しがたいものがある。苦楽を共にするとはまさにこういう事なのだろう。父親の偉大さとはどういう事か、その片鱗を垣間見た気がする。

果たしてこんな父親になれるだろうか。自分の仕事への卓越した知識・経験を身につける。それを伝える。褒めるべき所は褒め、叱るべき所を叱る。家族を思いやる気持ちと仕事への誇り。何事へも徹底した真摯さを持って向かうことなのだろうと感じる。

読んでいると自然と自分の父親の顔が目に浮かぶ。家族を支えるために仕事に生きた父親だ。自分も息子にとってそんな父親になれるだろうか。いや、ならなければいけないんだろうな。